トップページ > 主な医薬品とその作用一覧「かぜ薬10:なぜパブロンエースAXとエスタックイブファインが指定第2類に?」

こちらのサイトでは、薬剤師の方々のために、主な医薬品とその作用について最新の情報をご案内します。医薬品のおもな薬効群について、成分の特長や使用上の注意を理解しましょう。一般用医薬品(OTC薬)は主に配合剤であるため、成分の重複に注意が必要です。実際の業務にご活用いただければ幸いです。
管理人(薬剤師)

主な医薬品とその作用一覧
「かぜ薬10:なぜパブロンエースAXとエスタックイブファインが指定第2類に?」

普通かぜ(インフルエンザを除く)の発熱、のどの痛み、鼻水、くしゃみ、鼻づまり、咳、たんなどの諸症状を緩和する成分(解熱鎮痛薬、抗ヒスタミン薬、鎮咳薬、気管支拡張薬、去痰薬、抗コリン薬、生薬、ビタミン、カフェインなど)を配合しています。漢方薬も使われています。

Q:なぜ、「パブロンエースAX」と「エスタックイブファイン」は、1類→2類→指定第2類と変わったのか?

A:イブプロフェンが新たに指定第2類医薬品に指定されたからです。

もともと「パブ口ンエースAX」と「エスタックイブファイン」は、のどを滑らかにする去痰成分アンプロキソールを新たに配合したかぜ薬だったため、第1類医薬品として発売されていました。

その後、市販後の安全性が確認された(安全性等に関する製造販売後調査期間が終了した)ため、第1類から第2類になりました。

しかし、2012年、イブブロフェンの「してはいけないこと(禁忌)」に、「出産予定日12週以内の妊婦」が追記されたのを受けて、第2類から指定第2類へリスク区分が上がりました。

理由は、妊娠後期のラットに投与した実験で、胎児の動脈管収縮が報告されているからです。

また、動物実験レベルですが、イブブロフェンをたくさんのませた群で、妊娠しにくくなること(着床の抑制、子供の数の抑制)が報告されています。

参考になさってください。

<続く>

(管理人:薬剤師)

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