こちらのサイトでは、薬剤師の方々のために、主な医薬品とその作用について最新の情報をご案内します。医薬品のおもな薬効群について、成分の特長や使用上の注意を理解しましょう。一般用医薬品(OTC薬)は主に配合剤であるため、成分の重複に注意が必要です。実際の業務にご活用いただければ幸いです。
管理人(薬剤師)
普通かぜ(インフルエンザを除く)の発熱、のどの痛み、鼻水、くしゃみ、鼻づまり、咳、たんなどの諸症状を緩和する成分(解熱鎮痛薬、抗ヒスタミン薬、鎮咳薬、気管支拡張薬、去痰薬、抗コリン薬、生薬、ビタミン、カフェインなど)を配合しています。漢方薬も使われています。
Q:解熱鎮痛薬以外で、妊婦が禁忌の成分とは?
A:ヒマシ油類、ジフェンヒドラミン、エチニルエストラジオール、エストラジオール、オキセサゼインです。
妊婦に禁忌の理由は、次の通りです。
ヒマシ油類および加香ヒマシ油は、腸の急激な動きに刺激されて流産・早産を誘発するおそれがあるためです。
ジフェンヒドラミンを主薬とする催眠鎮静薬(睡眠改善薬ドリエルなど)は、妊娠に伴う不眠は、睡眠改善薬の適用ではなく、胎児への安全性が確立されていないからです。
エチニルエストラジオール、エストラジオール(オーロラ−S、ハツモール・へアーグ口ア−S、バストミン、ヒメロスなど)は、妊娠中の女性ホルモン成分の摂取によって、胎児の先天性異常の発生が報告されているためです。
オキセサゼイン(サクロンQ、ロミノン三宝OZ)は、妊娠中における安全性は確立されていないためです。
参考になさってください。
<続く>
(管理人:薬剤師)
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