トップページ > 主な医薬品とその作用一覧「かぜ薬9:肺サーファクタントとは?」

こちらのサイトでは、薬剤師の方々のために、主な医薬品とその作用について最新の情報をご案内します。医薬品のおもな薬効群について、成分の特長や使用上の注意を理解しましょう。一般用医薬品(OTC薬)は主に配合剤であるため、成分の重複に注意が必要です。実際の業務にご活用いただければ幸いです。
管理人(薬剤師)

主な医薬品とその作用一覧
「かぜ薬9:肺サーファクタントとは?」

普通かぜ(インフルエンザを除く)の発熱、のどの痛み、鼻水、くしゃみ、鼻づまり、咳、たんなどの諸症状を緩和する成分(解熱鎮痛薬、抗ヒスタミン薬、鎮咳薬、気管支拡張薬、去痰薬、抗コリン薬、生薬、ビタミン、カフェインなど)を配合しています。漢方薬も使われています。

Q:肺サーファクタントとは?

A:肺や気道の内側を滑らかにする成分(気道潤滑物質)です。

息を吐き終わった肺が、またスムーズに膨らむことができるのは、サーファクタン卜という滑らか成分(気道潤滑物質)が、内側にあるからです。

ゴム風船は、何度か膨らませて遊んでいると、ゴムがぺたんとはりついて、膨らみにくくなることがあります。

あなたは、お祭りの夜店などで売っている「ゴム風船つきの笛」が、だんだんはりついて広がらなくなる経験をしたことはないでしょうか。

肺は、肺サーファクタントという滑らか成分(気道潤滑物質)があるため、スムーズに何度でも伸び縮みできます。

肺がしぼんでもはりつかないのは、サーファクタントが出ているおかげなのです。

2007年に肺サーファクタントの分泌を促進する去痰成分が、スイッチOTC薬となりました。

成分名は、アンブロキソール塩酸塩です。これを配合したかぜ薬は、「エスタックイブファイン」(エスエス製薬)と、「パブロンエースAX」(大正製薬)です。

参考になさってください。

<続く>

(管理人:薬剤師)

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